弊社もようやく一期目最初の確定申告の時期がやってきました。
以前、
で、利用する際の初期設定を取り上げてみましたが、今回はいよいよ法人地方税を納付してみます。
共通納税
法人地方税の払込は、
共通納税 という仕組みでインターネットの使える環境があれば、全国どこからでも申告から電子納付まで、税務署や所轄の役所に行かなくても公的な手続きができるようになっています。 詳しくは、公式のページに書かれていますので、一読されると良いと思います。
ちなみに共通納税に対応している税金の種類は次のようなものがあります。
1. 法人都道府県民税
2. 法人事業税
3. 地方法人特別税
4. 法人市町村民税
5. 事業所税
6. 個人住民税(特別徴収分、退職所得分)
法人でなくとも、個人の住民税が納付できるようです。
パソコン環境の準備
納税の手順 | eLTAX
大まかな手順は上の概要の通りの流れになります。
概要にも書かれいるように、eLTAXのユーザーインターフェースソフトウェアである
には、
Web版と
DL版 の2種類があります。
Web版は、インターネットブラウザからアクセスして利用できるWebサービスのことで、
ではこのWeb版を利用して、利用者申請と登録をしました。
注意しないといけないのは、電子申告を作成する場合Web版は利用できません。
そこで
をパソコンにインストールする手順からやってみます。
ちなみに、今回利用しているのはWindows10のパソコンです。 MacbookでもPCdesk(DL版)が利用できますが、こちらの方のインストール手順はこの記事では取り上げておりません。 ご了承ください。
PCdesk(DL版)のインストール
まずは、
PCdesk(Web版)の
[各種登録・変更]の項目にある、
[PCdeskダウンロード版] を選びます。
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デスクトップにzipファイルをダウンロードしたら、適当なところでこのファイルを解凍しましょう。 解凍したフォルダの中身から
インスーラをクリックして起動します。
あとはインストーラーの作業画面に従って、インストールを進めていきます。
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インストールが済んだら、デスクトップに以下のようなショートカットアイコンが作成されると思いますので、これをクリックすると、PCdesk(DL版)が起動できるようになります。
これでイントールは完了です。
PCdesk(DL版)の初回設定
初回は、利用者情報が空なので、新しく利用者情報を設定します。
初回起動すると、ソフトウェアの初期化が始まります。
お知らせだの、バージョンの確認だのが出ますが、全て
と進みます。
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利用者ログイン画面に変わると、見ての通り利用者の欄が空になっているので、eLTAXの利用者情報を入力します。
まずは
ボタンを押して利用者登録します。
この内、
利用者ID:
<事前登録していたeLTaxの利用者ID>
利用者氏名:
ここでは法人名
書庫フォルダ格納場所:
パソコン内でデータを保存する場所
書庫フォルダ名:
申告済みデータの保管場所(名前はなんでもOK)
の情報を登録すると、利用者としてログイン可能な状態になります。
登録が終わると、以降は利用者ログイン画面からユーザーを選択できるようになります。
納税の電子申告
利用者を選び、
[選択] ボタンから操作画面に移行します。
を選択します。
を選ぶと、リモートポータルへログインする画面になります。
ここでは、eLTaxの利用者IDとパスワードで利用する方法と、カードリーダーを使って認証情報からログインする方法がありますのでいずれかの方法でポータルに接続します。
利用者情報確認の画面で、提出先情報の欄には、
の項目が既に一つ表示されています。 東京都以外の法人の方は、もうひとつ
法人道府県民税 も納付しないと行けないのですが、この項目はあとで手動で追加する必要があります。 これについては、また後日記事にして解説する予定です。
先へ進みます。
当面の目標は、まず
を納付するまでの手順を説明していきます。
項目を進むと、申告区分を選択する画面になります。 細かく設定できますが、今回は弊社の場合、
になります。
書類の作成方法は、
を指定します。
また、弊社は他県をまたぐ事業所がなく熊本県のみなので非分割法人です。
会社の情報を入れていき、
次へ進むと適切な申告書式を選ぶ画面があります。 今回のケースは第20号様式だけでOKのようですが、他にも書類必要な場合にはその都度書式を選択して記入します。
提出先は所管の自治体役場になるかと思います。
申告する書類は全て電子データで編集できるようになっていますので、手書きで記入した書類をスキャナーなどで取り込んでアップロードするようなことをしなくても全てソフトウェアの中で完結するようになっています。
書類が書き終わったら、この書類を保存し、次に電子署名の項目に進みます。
これは電子データでは印鑑が使えないため、その代わりにマイナンバーカードなどの認証情報を書類に付与する作業です。 よって、まずは事前に、カードリーダーやUSBドングルなどでパソコンから認証情報を読み取れるように確認してください。
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書類に認証情報が正しく付与されたら、書類が送信できます。
以上で、まずは
の電子申告が完了です。
法人道府県民税はどうする?
東京都以外が所在地の法人は、法人地方税が2つに分かれているはずです。
今回は
が申請できましたが、上記の内容でも触れたように
法人道府県民税 の方が納付対象の欄に存在していない...どうすれば...というお話は以下のリンク記事で説明しています。
そして法人道府県民税に関する電子申告の内容は以下のリンク記事にまとめています。
まとめ
今回は、eLTAXで法人地方税を電子申告する手順を解説しました。
やってみた感想は、色々とソフトウェアが使えるようにできるまでの設定や下準備が長くて、なかなかスムーズに電子申告まで辿りつかない...と感じてしまいました。 セキュリティーの面から色々と考えられてのことかと思いますので、気長に申請作業を行っていきましょう。
次回は、この話の続きで、
をやってみたいと思います。
以上、何かの参考になれば幸いです。