ではe-Taxソフト(ダウンロード版)の立ち上げと初回設定の方法を解説していきました。
今回から早速、このe-Taxソフトを使って
を行ってみましょう。
e-Taxソフトでできる法人の確定申告とは?
e-Taxソフトを使えば、従来税務署へ直接持ち込みになっていた書類をオンラインで済ませることが可能になります。
ずばり具体例にいうと
1. 法人税・地方法人税
2. 消費税(課税売上高が1000万円以上ある場合)
の主2つがe-Taxソフトで電子申告できるようになります。
以降では早速弊社の例を取りながらこれらの申告の流れを紹介していきます。
なお今年、弊社は課税売上高が1000万円未満でしたので、消費税の申告の手順の紹介は省かせていただきます。
e-Taxによる法人税の申告
e-Taxソフトの内部ヘルプ機能からもチュートリアルが見ることができますが、基本的にそちらに沿うような手順でやってみましょう。
まずはメニューボタンから
のアイコンをクリックします。
申告・申請等の画面が開くので、
ボタンをクリックします。
申告科目の種類と年度情報を選択します。
今回は以下のような申告内容に設定しました。
次に申告する帳票の種類を選択します。
"+"のシンボルをクリックして各項目を展開して必要項目にチェックを入れていきましょう。
※なお、今回の選択したケースは弊社の前期の状況に合わせたものであくまでも一例ですのでご了承ください。
青色申告か白色申告、また提出すべき書類の種類の選択は会社の事情がそれぞれありますので、各自が適切に選択しなければなりません。
書類の種類を確定して次に進みます。
今回の申告にタイトルを付けます。
ここではシンプルに
としています。
続いて、この書類の基礎となる情報を作成していきます。 (※個人情報にあたる箇所は薄くして見えなくしております。見づらい箇所があるかも知れませんがご了承ください)
ここでも会社ごとの事情により記入項目が変わってくるので、項目を良く読んで入力しましょう。
※1:
は提出予定日をとりあえず入力しています。実際の提出日は書類編集の際に再度変更が可能です。
※2:
を既に利用したことのある場合にはその利用者IDを入力することで紐付けができます。
まだの場合には空欄にしておきましょう。
この場合毎回入力するのは大変ですので、初回の入力後は右上の
ボタンから設定csvファイルを出力してどこかに保存しておくことをおすすめします。
基本情報の入力後、次に進むと、ようやく帳票が作成されます。
この状態では内容のない空の電子書類が出力された状態ですので、すべて
の状態になっていることが確認できます。
またこの時点で、ログアウトしても、先程までに作成した申告書類は残りますので、作業を中断することもできます。
各電子帳票の編集
ここからは先程作成した空の書類の中身を一つ一つ、各自が予め用意されていた帳票の原稿の内容を写し取っていく地道な作業になります。
例えば
を編集したい場合には、
帳票一覧から
を選択し、そのままダブルクリックするか、右下の
[帳票編集] ボタンをクリックすると、帳票ごとの変数画面に移ります。
この作業ウインドウでは、作業を進めながら中断する際には右下の
で状態を保存もできます。
帳票の内容を確定する際に、
をクリックすることで電子文書が作成となります。
必要書類の内容を確認し、すべての状態で
状態にしておきます。
電子署名の付与
先程の節までで、提出予定の電子書類がすべて作成完了の状態にしておくことで、
電子署名 のステップに移ることができます。
メニューボタンから
をクリックし、
[電子署名] のアイコンを選択します。
すると作成完了済みの電子書類がリストに入っているので、これを選択し次へ進みます。
...そして電子署名には結局マイナンバーカードとカードリーダーが必要になります。
PCにマイナンバーカードとカードリーダーを接続し、
を選択後、次に進みましょう。
マイナカードの場合、認証局は公的個人認証サービスを選択します。
署名用のパスワードを入力します。
例のように5回連続で間違えるとロックがかかり、そのロック解除には役場に行って手続きをし、解除の通知までに数日かかる恐れがあるので、くれぐれも慎重にパスワードを入力してください。
電子署名が完了したら以下のような表示が出ます。
これで電子署名が完了です。
なお署名の内容は右下の
ボタンから確認できます。
電子申告の送信
いよいよ電子書類を提出する段階まで来ました。 あと一息です。
メニューボタンから
を開き、
[送信] アイコンをクリックしましょう。
すると先程の署名済みの電子書類がリスト内に表示されているので、これを選択して
ボタンを押します。
次に進むと、インターネットから送信する段階に進みます。
インターネット接続エラーが発生して送れない場合には一度ログアウトしてから再度e-Taxにログインし直してみてください。
送信前に保存フォルダを選択する必要あるので、デフォルトの共通フォルダで選択しておきます。
送信結果が表示されるので、どこかに保存して起きましょう。
問題がなければメッセージボックスを確認すると、送信後即時、納付情報の返信がありますので、あとはこれに従って法人税を納める流れになります。
まとめ
以上、e-Taxソフト(ダウンロード版)を使って法人の確定申告の一連の流れを説明していきました。
電子申告とはいえ、スムーズに電子申告の手続きを済ませるためには、あらかじめ整理・計算された必要帳票の原稿を用意しておくことが大切です。
逆にいえば、原稿書類の準備さえ整えていれば、パソコンから比較的簡単に確定申告できてしまうので、コロナ禍の時代にあって不要不急の外出を避けられるメリットが多いにあります。
経理業務のデジタル化の第一歩として、是非ともご検討してみてください。