自分で行う法人の確定申告のやり方には、主に①税務署へ直接提出、②税務署への郵送、③e-Taxソフトによる電子申告、の3つが考えられます。
今回はそのうち③の
を使うためのパソコンへのインストール作業をこのブログにてしっかり確認して起きましょう。
e-Taxソフトの使い心地は?
正味、現在のe-Taxソフトはあまり完成度の高いソフトウェアではなく、発展途上が故の仕様変更がかなりの頻度で起こっているのも事実です。
そのことで、あまりユーザーからは心良く受け入れてもらえていないようで、「e-Taxによる電子申告は使い物にならない」とか「操作も煩わしいのでこれなら直接税務署に行って提出したり、郵送で送ったほうがよい」という意見なども見受けられます。
たしかにそういう意見を持たれる方にとってすると、e-taxの当初から謳っている「誰でも簡単な操作で納税が可能に」という話からえらく違うじゃないか、ということのようですが、私個人的には、そういった方々の最初にいだかれた理想のソフトウェアのイメージが高すぎるようにも思います。
むしろ世の中の業務向けの専用ソフトのほどんどが、専用のマニュアル書をある程度読んだあとで基本的な操作を知らないと動かせないのが普通だと考えると、誰でもヒョイヒョイとクリックしていくだけで公的な税務処理が進められるようなソフトウェアになるはずがないように思っておりました。
いかんせん、あまりe-Taxソフトの現在の完成度や操作性に過度な期待はしないで、とりあえず使い慣れていくことが重要に思います。
e-Taxソフト(ダウンロード型)のインストール
話が全面的にそれましたが、ここから本題のe-Taxソフト(ダウンロード型)のインストール手順を説明していきましょう。
また
はこのリンクから探すことができますので、不明な点はそちらで見つけてみてください。
公的個人認証サービスの導入
ICの認証キーが読み出せるようになっても、そのままの情報でネットワーク間を通信させてしまうと、どうしても第三者に信号を傍受される恐れが否定できません。
そこで、公的個人認証サービス用のクライアントを介して、通信を暗号化することで、セキュアに情報をやりとりするそうです。
このアプリケーションでは、
、
政府共用認証局(アプリケーション認証局2)及び
セコムパスポートfor WebSR3.0 のルート証明書・中間証明書を使用するパソコンにインストールします。
これも公式サイトからインストーラをダウンロードするか、こちらの
から保存して、インストーラをクリックしてください。
インストーラが起動すると、
となりますので、インストールされるルート証明書を確認して
ボタンで次で進みましょう。
インストールが開始され、手元のパソコンに電子証明書登録されますので、電子申告用のパソコンが変わるたびにこの作業も必要になります。
信頼済みサイト(ポップアップブロックの許可サイト)の登録
こちらはブラウザ経由で公的なウェブサイトへインターネットにアクセスする際に、パソコンのファイアウォールにアクセス先のサイトをホワイトリスト登録するためのツールを導入するための作業です。
このツールもe-Taxの公式サイトからダウンロードするか、こちらの直リン・
から取得してください。
これもインストーラをクリックすると、自動でホワイトリスト登録するサイトのリストが表示されます。
サイトのリストの確認後、
を押すと、以下通りブラウザ経由からの操作を許可してくれるようになります。
e-Taxソフト(本体)のダウンロード
ではいよいよ本題のe-Taxソフトの本体プログラムをパソコンに導入していきましょう。
インストーラは公式サイトから探すか、こちらから
をダウンロードします。
インストーラを開くと、以下のようにセットアップ画面が起動します。
とりあえず以下の画面は
を押してインストール画面まで進みます。
インストールが完了するまでしばらく待ちます。
インストールが完了しても初回は環境設定の更新などが必要のようです。
気にせずにポップアップしてきたダイアログを
していきます。
ソフトウェア更新はe-Taxソフトを立ち上げるたびに聞かれますので、その都度
ボタンを押しておきます。
また、デフォルトでは
や
申請用の税目 などはライブラリに含まれていないため、申請に必要な分の文書や税目は別途ライブラリインストールする必要があります。
これもe-Taxソフトが立ち上がるたびに聞かれますので、その都度ライブラリを追加していきながら使いましょう。
ライブラリ追加をしないでこれに
とすると、e-Taxソフトが立ち上がります。
e-Taxソフト(税目プログラム)のインストール
先程のe-Taxソフトの立ち上げ画面でスキップしていた
も少し試しておきましょう。
初回では
が導入されていないので、
[追加インストール] から基本的な税目や必須文書などにチェックをを入れておきましょう。
所得税の申告も前期分だけで良いと思います。
該当の年度の書類にチェックをしておきます。
同様の考え方で、法人税・地方法人特別税の年度分のフォーマットにもチェックします。
消費税の申告も別にチェックしておきましょう。
(※ただし、今年は弊社の課税売上高が1千万届かなかったので今期分は不要になりましたが...一応チェックしておきます。)
不足している申請科目等があれば随時ライブラリを更新するようにしましょう。
e-Taxソフトをちょっとだけ使ってみる
ここでは折角インストールしましたので、e-Taxソフトを少しだけ試してみましょう。
まず初回のe-Taxの立ち上げでは、以下の利用方法の選択画面が表示されると思います。
e-Taxソフトは基本的に以下の2つの方法で利用することになります。
1. カードリーダー&マイナンバーカードを利用
2. 利用者識別番号(16桁)を利用
ここでの方法1と方法2との違いは、前者が利用時にマイナンバーカードとカードリーダーを接続必須になるのに対して、後者ではマイナンバーカード無しでe-Taxソフトを利用できるようになります。
方法2を使うメリットは、オフィスなどでe-Taxを利用したい場合、マイナンバーカードを常に携帯する必要がないので、デスク等でのカードの置き忘れや盗難防止などに一役買います。
第三者の目のある場所でのマイナンバーカード利用は極力避けるべきですので、まず最初に方法2での利用を検討するべきです。
この方法2で利用する場合、
とします。
を押すと、以下のように使用中のユーザーの画面に切り替わります。
メールボックスという機能を使ってみましょう。
注意されるべきは、
が必要になるという点です。
結局、ICリーダーは要るのかよ~ということで認証情報更新にはICカードが必要のようです。
めげずにカードリーダーとマイナンバーカードを差し込み、設定を続けます。
多種多様な認証局があるようですが、マイナンバーカードを使う場合には
を選択します。
ちなみに以下のようなエラーが出た場合、ICカードから認証情報を呼び出すサービスである
をインストールする必要があります。
でこのJPKIソフトを少しだけ解説していましたが、
こちら からソフトウェアをダウンロードして、windowsに追加でインストールしましょう。
JPKIソフトウェアが正常に働いていたら、次はマイナンバーカードの登録時に取得したパスワード・
を入力します。 (※パスワードの入力は5回のチャンスしか与えられていないので、もしうろ覚えであったり、はっきりと思い出さなければこの方法を使うべきではありません。ICカードリーダーを使った認証の利用を検討ください。)
これでようやく認証情報の更新が完了しました。
ひとまずメールボックスが正しく見れるようにしておくと電子申告のやり取りの履歴がわかります。
納税用
e-Taxでは法人確定申告後はそのまま法人税・地方特別税の納付に進むことができます。
その場合、
で取得方法を紹介していた
納税用確認番号 をe-Taxソフト内でも登録設定することで利用することが可能です。
折角ですので、ここで納税用確認番号のe-Taxソフトへの登録も済ませておきましょう。
メニューボタンから
をクリックします。
ダイアログボックスから取得した納税用確認番号を入力して次に進みます。
設定はこれで終わりです。
これでe-Taxソフトからでも税の納付が行えるようになりました。
まとめ
今回は電子申告もできる
e-Taxソフト(ダウンロード型) のwindowsパソコンへの導入手順の説明を行いました。
では次回以降で、実際の電子申告の方の内容も解説していこうかと思っていますので、気になる方は次回以降も本ブログの内容をチェックしてみてください。