このほど実際に転職したサラリーマンを対象にした調査で、
という興味をそそる話題のビジネス調査報告の記事が目に留まりました。
出図: ITmedia ビジネスオンラインHPより抜粋
...調査結果では
が他を圧倒し、2位の自動車運転免許の評価と比べても3倍弱ということになるそうです。
あくまで、「その資格があったので転職に優位に働いたのだろう」と、転職された方の主観的な見解ですので、採用担当からしたらその人材から感じ取った別の魅力などを評価されていたのかもしれませんが、確かに簿記の資格には凄い転職力を感じます。
ここからは、一人会社の経営者目線(もちろん簿記資格ホルダー人材を雇える余裕も無いので下から目線で...)から、簿記の資格を持っている方がなぜ転職に有利なのか?を緩めのコラムとしてぼんやり考えてみます。
映えある社員番号2の人材を選ぶなら...
一人会社を運営している今だからこそ毎日ヒシヒシと意識するのは、
「日々の会計帳簿への記帳は面倒!」 という業務的なプチ苦行です。
正味、本来の業務であるハードウェアの設計や付随のソフトウェアの開発をじっくり、工作室で悶々と集中したい時もありますが、「材料を自分のクレカで購入」→仕訳、「月末なので各種支払いや給料が発生」→仕訳...な無視できない雑用のような業務がしょっちゅう挟まるわけです。
なので、個人的にもし会社のオペレーションが忙しくなり一人のキャパシティでは到底回せない状態になったとすると、「雇うならこういう能力を持った人材が...」というビジョンがいくつかありますが、確かに
を持った方であればそれはもう大歓迎、大助かりなことは間違い無いでしょう。 (※ 現時点で弊社の採用は行っておりません)
簿記資格取得者に与えられる業務?
採用する企業の事情にもよるところが大きいですが、一般的に簿記資格を取得していたらからといって、勤務初日から現場に実戦投入とは行かないのは当然で、その会社内で構築され、運用している経理・会計システムを理解して使い方を慣れていただくまではどんな人材であれ仕事の評価はできないのが事実です。
それなりの規模の企業だと、EPRシステムを導入して運用しているほとんどですが、世の中いろんなEPRパッケージがあるので、前職で使っていたEPRと、転職先のEPRが一緒だったというケースの方が珍しいと思います。
ちなみに弊社のような超小規模企業でも、クラウド型会計ソフト(のマネーフォワードクラウド会計)を利用しています。
会計ソフト一つとっても操作方法がだいぶ違うので、使い方に慣れるまである程度の期間をみないといけないと思います。
そいう意味では、大企業などのしっかりとしたEPRシステムの運用がなされている会社では、ある程度は何かしらのEPR会計ソフトで実務経験があった方が、転職する際の大きなアピールポイントになることも事実です。 会計ソフトも方言は違えど、〇〇の帳簿はここで記帳、仕訳データのインポート・エクスポートはこうこう...という過去に染み付いたスキルが、実務未経験の方よりも有利に働くだろうと採用担当からも評価されてしまうのは致し方ないことです。
とはいえ、大企業ではない比較的小規模の中小企業であれば、会計帳簿を記帳する際にEPRほど難しい手順がない場合がほとんどですので、
でも大歓迎されることと思います。
転職資格としてみるなら簿記は2級まで
巷の転職サイトの求人条件などを見ると、求人項目に
日商簿記2級&実務未経験とか
簿記2級以上を募集している一般企業がかなりあることがわかる一方で、
簿記1級 の資格取得者になると検索上位にくる業種の景色が一変して、会計・税理関係事務所のスタッフだったりとかなり高度な業務内容になってきます。
もはや簿記1級ホルダーは経理のエキスパートとして扱われるため、転職後に与えられる業務もそれなりにタフいやつを期待されている可能性が高いです。
もしも「転職に有利になるから」程度で簿記資格を目指すのであれば日商簿記2級取得で止めておかれるのがベストで、それ以上の上位資格をとると経理のプロフェッショナルたちの領域に踏み込んでしまい、転職とは別のフィールドでの競争に入ってしまうかもしれません。
もちろん経理関連のポストを得て高い給与を目指すのであれば、簿記1級のような難関資格も取得する意味は大いにあると思います。
以上、ちょこっとコラムでした。
参考サイト
以下、参考にした記事です。
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